出会い

私は秋田県のとあるスーパーマーケットの青果部門の社員になります。
大学卒業後、22歳(2012年)に就職し、現在に至ります。

今では当たり前の光景になったスーパーの「地産地消コーナー」。
地元の農家さんが自分で育てたものを出品し、販売する場所です。
私はそこで、秋田市浜田にある伊藤農園さんとお知り合いになりました。
また、同時に生産者の伊藤和平さんの「生の声」に唖然としました。

①産直コーナーに出品しても、伊藤農園さんで育てた野菜のおいしさが認知されていない。
そのため、お客様が「価格」に走ってしまいがちになり、同じく出品している周りの農家さんや、県外産との「価格競争」のどんぐりの背比べになってしまいかねない。

②産直コーナーに出品しきれなかった野菜はJAや全農、市場に買い取ってもらわざるを得なくなり、どんなに良いものでも「市況」に左右されてしまう。

③有機栽培、無農薬栽培にこだわっているが、「認知度」と「販路」の問題に直面している。

など、鮮度がウリの本当においしい価値のあるものが、「埋もれてしまっている」現状を目の当たりにしたのです。